こんにちは塩原俊之(
@donchan3ren)です。
しおたんぶろぐには、書きかけやお蔵入りで放置されている非公開の記事が実は沢山ありまして、そいつらを掘り起こして公開していく作業をたまにやろうかなって思っています。mottainai!!の精神で。
今回はこちら
・2016年4月13日の記事
・タイトル「【四角】から【角】が取れると【円】になる」
・お蔵入り理由:恐らく書き直しまくってて忘れてた
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【わが家の最終的解決】
今回のフライヤーはこんな感じ。


第10回公演「死チュエーションコメディ」やコメフェス2015「七人の語らい/ワイフ・ゴーズ・オン」に近い感じの、シチュエーションコメディ全開なフライヤーに仕上がりました。
今週末から劇場や各種公演などで手に入ると思いますので是非お手にとってみてください。
さて、先週金曜日は【壱劇屋】の【SQUARE AREA】東名阪ツアーファイナル東京公演にゲスト出演させて頂きまして、意外なところから「実は観に行ったよー」などの声を掛けて頂いて嬉しい限りです。本当にありがとうございました。
詳しくは
前回の記事より
のり打ち興行(劇場入りしたその日に本番を迎えること)には慣れっこなものの、日替わりゲスト出演というのは初めて、ましてや本公演をまだ観た事のない劇団さんへのゲスト出演ということで、これは何かしら準備をして行かねばなと。
名立たるゲスト陣(クロム、ナイロン、ゲキバカ、ヨーロッパ!!)にひっそりと名を連ねるいち小劇場役者がどうやったら戦えるか等を考えながら、本番の映像を繰り返し拝見(前日に3周観たw)し、台本を読み返し、その上で戦い方を練りました。なんせリハーサルは本番前の数十分しかないからね!(ヒェ!)
1.ルールに乗る
SAWよろしく密室脱出モノとなっているSQUARE AREA。
閉じ込められてしまうルール、そして脱出出来るルール、ともに同じラインに乗らなければなと思い実は自分なりにキーになるセリフなんかも入れたりしていました。小町と縁のあるキャラクタという設定だけ入れられなかったので心の奥に(!)思いながら立ちました。
2.シチュエーションでコメディする
やはり自分の戦い方はこれしかないなと。
ちょうどこの回が全編関西弁でお届けする「関西弁SP」の回だったので、関東人だけど「関西弁で喋らなければならない」というシチュエーションに乗らなければならない、というシチュエーションを設定して挑みました。その為に事前に劇団員のみなさんに「関西人としておかしいと思うことがあったら突っ込んで、追い詰めてください」とだけお願いしておいたら、矢のように飛んできて凄かったですw演者のみなさんの対応力が半端ない!
3.衣装
強盗とジャガーの二役。
強盗はレザボア・ドッグスをイメージ、ジャガーは劇団の持ち衣装をお借りしました。
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本文ここまで。
壱劇屋のスクエリに出た時の記事ですね。
書きかけになっていますが、この後に感想とかを書いては消して、書いては消してしているうちに忘れていました。。。
「SQUARE AREA」間違いなく壱劇屋のキラーコンテンツだと思う作品。もう今後何度でも再演されたらいいのに。
自分は、お芝居を観に行く時に基本的に会話劇やコメディ(笑えないやつは論外)が好みなので、演劇を観に行って、その中で行われるダンス、歌、殺陣、パフォーマンスなどの類を観て「すげーなぁ」とは思うものの、あんまり楽しいと思えたことが無いんですね。正直。
スクエリは初めて、
パフォーマンス込みで面白い!と思った作品でした。
彼らの最強の武器である「マイム」
「マイム」と聞いて最初に思い浮かべるのが、あたかもそこに壁があるかのように、目の前の空中に手のひらをペタペタする例のアレですが、この作品はこれが何度も出てくるんですね。
四方囲みの舞台、かつ密室に閉じ込められた人々がそこを出入りする、というお芝居。
四方囲みなので、当然パネル(壁)を建ててしまったら、お客さんは演者の姿を見ることが出来ない。
全員の姿をハッキリ見せるには、マイムをする「必要」があるんですね。
「必要」を脚本、演出、設定レベルから生みだしている点に恐れ入った。お客さんはその密室を覗き見る形になる。
抜け出そうと壁を叩く様が、その動機が、よりそこに壁があるように見せてくれる。これは面白い!
脚本も面白い。
言葉遊びで笑わせてくれるところもあれば、グッとくるシーンもある。
そして何より「縁」の話であるところが、彼ららしくてとても良い。
東・名・阪の三都市ツアーでのべ2000名を動員したそうだけど、それはとても険しい道のりだったと思う。
数の暴力(a.k.a.異常に多い出演者)も無く、出演者は劇団員のみ。
自分も劇団をやっている身だから思うけど、きっとここまで来るのには色々な困難があっただろうし「角」が立つことも多々あったと思う。
それでも偉業を成し遂げられたのは、きっと並々ならぬ努力と「縁」があったからなんじゃないかなと思った。
「四角」から「角」が取れると「縁(円)」になる。
そんな彼らを描いてるような脚本だな、と思った。
機会があれば是非、また観たいなぁ。
ちなみにこりっち舞台芸術まつり!2016の最終選考作品で、もうすぐ結果発表とのことなので、個人的には激推ししたいです。劇団員だけでの作品、かっこいいよ!
あの時あの瞬間、スクエリは作品や公演と言うよりも
現象だな、なんてことを思った。